罪と罰と言い訳

気まぐれの旅

おむすびローリング大作戦【ORASトリプル】

ころがるを止めること能わず

◆初めに

どうもこんにちは!

皆さんは『おむすびころりん』というお伽話はご存知ですか?

ある村に働き者のやさしいおじいさんおばあさんが住んでいた。 ある日おじいさんがいつものようにの枝を切っていた。昼になったので、昼食にしようとおじいさんは切り株に腰掛け、おばあさんの握ったおむすびの包みを開いた。すると、おむすびが一つ滑り落ちて、山の斜面を転がり落ちていく。おじいさんが追いかけると、おむすびが木の根元に空いたに落ちてしまった。おじいさんが穴を垣間見ると、何やら声が聞こえてくる。おじいさんが他にも何か落としてみようか辺りを見渡していると、誤って穴に落ちてしまう。穴の中にはたくさんの白いねずみがいて、おむすびのお礼にと、大きいつづらと小さいつづらを差し出し、おじいさんに選ばせた。おじいさんは小さいつづらを選んで家に持ち帰った。家で持ち帰ったつづらを開けてみると、たくさんの財宝が出てきた。

これを聞きつけた欲の深い隣のおじいさんは、同じようにおむすびを蹴って穴に無理矢理入れた。おじいさんは自分から穴に入っていき、土産をよこせと怒鳴りつけた。ねずみが大きいつづらと小さいつづらを選ばせたが、隣のおじいさんは鳴き真似をしてねずみを脅し、両方のつづらを持って帰ろうとした。ところがねずみはおじいさんに噛み付いたので、おじいさんは降参。懲りた隣のおじいさんは、それからあまり欲張らなくなった。

wikiより

要するに「欲深いのはダメだぞ」というお話です…一般的な解釈では…

しかし、本当にそんなありきたりなお話なのでしょうか?
私は幾度となくこの物語を読み返すうちにとあるメッセージに気付きました…


「おばあさんの握ったおむすびが斜面を転がり落ちた」


この文に違和感を覚えませんか?
そう、三角形に握ったおむすびは簡単に斜面を転がったりしません!

つまり、おむすびは丸く握られていたということになる…


ん?


丸く握られたおむすびが転がった…?

 

まるくなってころがった…!?

 

まるくなる、ころがる!?

 

!?!?!?!?!?!?!?

なるほど!

『おむすびころりん』はまるころの恐ろしさを伝えるお話だったのか!


その裏付けとなるような記述もされている


「転がったおむすびが木の根元に空いた穴に落ちた」

考えてもみて欲しい…

そんな都合良く(悪く)穴が空いているだろうか?

答えは否である

 

となれば…

転がってきたおむすびが当たった衝撃で穴が空いたと考えるのが妥当だろう

つまり、おむすびという柔らかい物体ですら、まるころに頼れば木の根元に穴を空けられるほどの破壊力となるのだ!

なんと恐ろしい…

何はともあれ、この悍ましい真実を知ってしまったからにはまるころパを組むしかあるまい…


◆ころがる考察

以上より、まるころの恐ろしさは存分に伝わったと思うが、我々はまだ「まるころが恐ろしい」ということしか分かっていない。もっと†理解†を深めるために、強みと弱みを考察していこうではないか!

 

●強み

・圧倒的な火力
最大まで威力が高まったころがるを耐えること能わず

・まるくなるの存在
実質、A2段階・B1段階上昇の技と化す


●弱み

・強くなるまで時間が掛かる
こればっかりはどうしようもない

・怯みや守るで止まる
こればっかりもどうしようもない

・ころがり始めると命令不可
これもどうしようもない

ギルガルド
フェイントが効かない専用防御技持ち。どうしようもない


・命中率90%
どうにかなるが、どうにかしないといけない時点でどうしようもない

 

ふむ…

 

あれ?もしかして、ころがるってどうしようもない技?

いやいやそんなことはない!
私は確かにあの物語真実見たのだ…

とりあえず、以上の強み・弱みを考えた上でパーティに必要なものを挙げていこう


①まるころ使い
→コンセプトにするからには3体は欲しい
→破滅的な火力が出るので不一致でも問題ない

②守る・猫騙しを防ぐ何かしら
→ファスガ・フェイントは汎用性に優れる
→封印は使い辛いが強力

③ターン数を稼ぐ方法
→無視できない猛烈なアタッカーにヘイトを集める
→怒りの粉・この指などの対象変更技

 

④命中不安のケア
→自らの圧倒的幸運を信じる

 

こんなところだろうか…

これらを念頭に置いてパーティを組んでいこうと思う。

 

◆パーティ構想

①まるころ使い
最大打点を叩き出せるゴローニャ
怒りの粉を使えるモロバレル
相性補完に優れるマリルリ

②ヘイト役

火力、硬さ、猫を兼ね備えたメガカメックス

③サポーター

守る・猫を封印できるヤミラミ

全体的に遅いのでトリラーのサマヨール

完成

 

見た目は強そう

 

 

◆パーティ紹介

 

メガカメックス@メガストーン(メガランチャー)

しおふき/はどうだんあくのはどうねこだまし

サマヨールしんかのきせき(おみとおし)

トリックルームくろいきりナイトヘッドじゅうりょく

ヤミラミ@オボンのみ(いたずらごころ

ねこだまし/ふういん/まもる/さきおくり

モロバレル@くろいヘドロ(さいせいりょく)

キノコのほうし/いかりのこな/まるくなる/ころがる

マリルリ@たべのこし(ちからもち)

アクアジェット/まもる/まるくなる/ころがる

ゴローニャ岩地@かたいいし(いしあたま

じしん/まもる/まるくなる/ころがる

ぽけっとふぁんくしょん!

 

●単体解説

メガカメックス

 

メガカメックス@メガストーン(メガランチャー・れいせい)

186(252)-×( )-140( )-205(252)-136(4)-74( )

しおふき/はどうだんあくのはどうねこだまし

ぽけっとふぁんくしょん!

パーティの絶対的エース

潮吹きによる圧倒的範囲火力対角まで届く二種の波動技猫騙といったトリプルにおける強い要素のお子様ランチ
カメックスのおかげでこのパーティが辛うじてパーティと呼べる代物になったと言っても過言ではない。

基本的にはヘイト役となり時間を稼ぐサポーターなのだが、明らかにカメックス自身が攻撃役にまわる方が強かった。というか、カメックスまるころのサポーターに過ぎない存在と軽視し、雑に扱った試合は全部負けた
もっと言うと、どれだけカメックスが時間を稼いでもまるころが猛威を振るうことは遂になかった。クソが

総じて、このポケモンをどれだけ活躍させられるかが勝敗の決め手であり、それ以外の全ての行動は茶番でしかなかった。

総評:まるころってなんですか?


サマヨール

 

サマヨールしんかのきせき(おみとおし・なまいき)

147(252)-90( )-151(4)-80( )-200(252)-27( )

トリックルームくろいきりナイトヘッドじゅうりょく

ぽけっとふぁんくしょん!

トリル界のメッカサマヨール

当初、ヤミラミではなくカポエラーがパーティに入っていたので封印・守るを採用していたが、攻撃技がないと置物になること、ヤミラミの加入により現在の技構成へ至る。

役割は純粋なトリックルーマー。トリル展開後はナイトヘッドで攻撃したり、重力・黒い霧でサポートしたりと本能の赴くままに行動してもらう。
恐らく、このパーティで二番目に火力を出した存在(一番はカメックス)であると同時に、パーティの破綻具合を伝える存在であった。

総評:雨乞いと横取り採用したらもっと強そう

ヤミラミ

 

ヤミラミ@オボンのみ(いたずらごころ・おだやか)

157(252)-85( )-96(4)-85( )-128(252)-70( )

ねこだまし/まもる/ふういん/さきおくり

ぽけっとふぁんくしょん!

封印せし者

上述した通り当初この枠はカポエラーだったのだが、猫騙ころがるを止められ過ぎて発狂したので、猫騙しガンメタ枠としてパーティ入りを果たした。ファスガカポエラーでよくね?と思った方もいると思うが、多分それが正しい。

トリルを展開できなかったときの保険としてさきおくりを採用してみたが、他の技がご覧の有様なため置物化が深刻だったので、イカサマなどの攻撃技を入れた方が絶対いいと思う。

「ころがるを通すため」とかいう訳の分からん理由で加入したポケモンなので、活躍の程は聞かないで欲しい。一つ言えることは、「勝つため」ではなく、「ころがるを通すため」に変なポケモンを採用してはいけないということ。ヤミラミ加入から一勝もしてないのは内緒だ!

総評:ヤミラミは悪くない。ころがるが悪い

モロバレル

 

モロバレル@くろいヘドロ(さいせいりょく・ゆうかん)

221(252)-150(252)-90( )-105( )-101(4)-31( )

キノコのほうし/いかりのこな/まるくなる/ころがる

ぽけっとふぁんくしょん!

実はA85もあるキノコ
トリプルのN(ニンフィア)キラー筆頭であり、対トリパ決戦兵器

まるころ要員の中では一番活躍した。まるころの面でもそれ以外の面でも。
単純にキノコの胞子・怒りの粉が強力なため、トリル展開後に粉をばら撒いているだけで活躍できた。
また、まるころアタッカーとしても活躍(当社比)し、体力MAXのマリルリを威力480のころがるで仕留めたり、意気揚々と出てきたファイアローを威力60のころがるで粉砕したりと、奇襲性を遺憾なく発揮。クソみたいなまるころアタッカーの中で唯一、一定の戦果を挙げたポケモン

この構築の成果ともいえる存在だったので、まるころ研究の先駆けとなることを期待したい。

総評:唯一の成功例

マリルリ

 

マリルリ@たべのこし(ちからもち・ゆうかん)

207(252)-112(252)-100( )-×( )-101(4)-49( )

アクアジェット/まもる/まるくなる/ころがる

ぽけっとふぁんくしょん!

腹を叩いて元気100倍になる凶悪ウサギ

力持ちだけど技威力控え目なマリルリにころがらせたら面白いんじゃね?という発想のもとパーティ入りを果たした。技に関しては、アクアジェットよりじゃれつくの方が良かったかもしれない。格闘重いし

もう察していると思うが、全く活躍しなかった

まず問題だったのが、必ず集中砲火を受けること。催眠さえ対策すれば怖くないモロバレルと違い、純然たるアタッカーのマリルリは真っ先に狙われる。腹太鼓怖いから当たり前ではあるが…

次に問題だったのが、もう語ることがない点。

総評:まるくなるな、腹を叩け

ゴローニャ

ぽけっとふぁんくしょんの個体紹介に対応してないってマジ?
技:じしん/まもる/まるくなる/ころがる
持ち物:かたいいし
努力値:HA252  D4  最遅

劣化ドサイドン、ころがるの化身、砕かれる者、爆発以外何もできない岩、ふいうち返して、クソザコからあげ、ザクに押し返される石ころ、ぽけっとふぁんくしょんに見捨てられたポケモン、広角レンズころがる(命中率99%)を外したポンコツ

総評:せめて広角レンズころがるは当てて?(諦めて硬い石にした)


◆戦績

15戦  2勝  13敗

うん、知ってた


●反省点

ぶっちゃけ何がダメだったときかれたら「ころがる」で終わる話なので反省点もクソもないのだが、敢えて語るなら

・勝つ行動≠ころがるを通す行動だった点
ヤミラミを採用してから一勝もしていないと述べた通りころがるのためにカメックスを雑に扱うと負けると述べた通りサマヨールの技に雨乞い・横取りを入れた方が強いと述べた通りころがるのために掛けた全ての行動が勝ちに繋がっていない。

これに尽きる。
以前、切り札を軸に構築を組んだ際も同じことを思ったが、明らかに手間に見合った結果を得られないと分かっている技を主軸に添えるべきではないのだ。

しかし、モロバレルのころがるが一定の成果を収めたことも事実なので、もしかしたら火力のないサポーターにころがるを採用するのはありなのかもしれない気の迷いだろ


◆まとめ

 
今回の不甲斐ない結果を受けて、私は今一度『おむすびころりん』を読み返した…
 

そして、ある重大な真実に気が付いてしまった…
 

もしかして
 
 
 

『おむすびころりん』ってまるころの話じゃない?