罪と罰と言い訳

気まぐれの旅

エコーボイス卒業論文

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エコーボイスについて3回にわたり考察してきたが、さすがに飽きてきたので今回をもってエコーボイス研究はひとまずの終わりとする。

☆エコーボイスとは?
威力40のノーマル特殊技(音技 単体攻撃)。使う度に毎ターン威力が40上がっていく(上限は200)一風変わった技。
*ただし、1ターンに何回使ってもターンごとに上がる威力は40。守るやゴーストタイプに無効にされても威力は上昇する。

ここまでなら面白い技として考察されたり対戦で見かけたりすることもあっただろう。
実はこのエコーボイスという技、重大な欠陥が存在する。

それはなんと毎ターン使わないと威力が40に戻るのである

もう一度言おう  ”威力が40に戻るのである”

そもそもポケモンというゲームは、基本的に不利な相手からは引いて味方に任せるという交代が重要である。しかし、毎ターンエコーボイスを使わないといけないので交代ができない。
つまり、エコーボイスという技はポケモン対戦の基本を否定しているのだ。
さらにさらに、エコーボイスを使う予定のポケモンが倒されたり、怯まされたりしても技の使用ができず威力が40に戻るのである。

…………無理じゃね?

☆エコーボイスパーティの構想
上記の内容から分かるように色々と破綻しているエコーボイスだが、パーティを組むとしたらどうなるかを考えてみる。
1,火力特化型
メガサーナイトニンフィアアマルルガを採用し、スキン系特性により火力が上乗せされたエコーボイスで全てを破壊する型。
→如何にしてエコーボイスの威力を上げるのか?
 威力が上がったところでヒードランギルガルドを突破できるのか?
 破壊光線をぶちかました方が強くね?
2,耐久重視型
ハピナスメガタブンネなどの高耐久ポケモンを採用し、粘り強く戦う型。
→エコーボイスの威力が200になっても火力が足らないのではないか?
 地球投げや毒々をした方が強いのではないか?
 ヒードランギルガルドどうすんの?
3,特殊型
ツボツボがハピナスにガードシェアをして最強のハピナス爆誕。エコーボイス連打で全ての敵を殲滅。
→構築がギミックによるので上手くいかないとそのまま負けるのでは?
 ツボラキで地球投げしてる方が絶対強いと思うんですけど?
 ヒードランギルガルドやばくね?

以上より、耐久重視型が一番独自性を出しやすくエコーボイスも活かせる気がするので採用。
敵の攻撃を耐えて威力の上がったエコーボイスで反撃する重戦車の如きパーティを目指す。

☆使用ポケモン
・耐久が高くて、エコーボイスが使えて、特攻も最低限あるポケモンが欲しい!
 →ハピナスメガタブンネ(メガヤドラン)
ニンフィア枠が欲しい!
 →ニンフィア
・耐久の底上げとして壁張り要員が欲しい!
 →ニャオニクス
・物理耐久が不安だから威嚇枠が2つ欲しい!ヒードランギルガルドに強いとなお良し
 →霊獣ランドロスズルズキン

                  ~~~完成~~~
☆使用感
ハピナス   NN:ピンクだま
性格:のんきBD最遅  持ち物:たべのこし  特性:いやしのこころ
技:エコーボイス たまごうみ いやしのはどう ♰かえんほうしゃ
言わずと知れたピンクの悪魔。5世代できせきラッキーにその地位を奪われた為、ORASではハピナス道場師範の道へ。今回はラッキーより特攻が高いことが評価され採用に至った。
圧倒的な特殊耐久と二重威嚇、両壁によるサポートで物理格闘以外の全てを受け切り場に居座り続けた怪物。特殊アタッカーに対する詰ませ性能がもの凄く高く、ハピナスを突破できないがために降参されたことが多々あった。
エコーボイスの使用、いやしのはどうでのサポートなど当初想定していた役割を完璧に遂行。パーティの中核を担った。
かえんほうしゃの枠はひかりのかべどくどくを入れていたが、キリキザンが重すぎること、特殊ガルドを完封できることに気付き変更となった。ハピナスかえんほうしゃは読まれないのか、かなり活躍したので正解だったと思う。
ただし、夢特性いやしのこころはただの一度も発動しなかった。私のためにわざわざXYのフレンドサファリで捕まえてきてくれた個体を頂いたものだったので申し訳ない気持ち。
総評:とても良い◎

タブンネ   NN:あんざんがた
性格:なまいきH252B132D124最遅  持ち物:タブンネナイト
特性:さいせいりょく⇒いやしのこころ
技:エコーボイス ねがいごと いやしのはどう ♰トリックルーム
ハピナスに続く経験値袋。5世代出身のポケモンで唯一メガ進化をもらってたりする。
メガ進化により防御と特防が跳ね上がり両受けが可能に……?
役割はハピナスと同じで、エコーボイスの使用といやしのはどうによるサポート。他にはトリックルームによる切り返しもできるためS操作担当でもある……
結論を言ってしまうと微妙だった。びっくりするぐらい微妙。ちゃんと活躍もするし弱くはなかったのだが派手さがなかった。かといって、ハピナスみたいないぶし銀の活躍もできなくはなくはなくは……
とまぁ、この歯切れの悪さがメガタブンネの微妙さを物語っている。
微妙さの理由は簡単で、一つは両受け可能ということはどちらも中途半端の裏返しであること。もう一つは後述するニンフィアとタイプが被っていること。特に2つ目は致命的であり、このせいで鋼タイプが尋常じゃないほど重かった
また、ねがいごとも微妙だった。時差のある回復技は単純に使い辛い。そしてなんとよこどりで奪われるっていうか奪われた
以上がメガタブンネが微妙であった理由だと思う。
技に関しては、なりきりを入れてみたらと提案されて面白そうだったが結局試していない。誰かなりきりメガタブンネ使ってみません?
特性は触れないであげるのが一番いいよね…
総評:悪くはない△

ヤドラン   NN:チョココロネ
性格:なまいきHD最遅  持ち物:ヤドランナイト
特性:どんかん⇒シェルアーマー
技:エコーボイス ねっとう なまける ♰トリックルーム
自らの力を誇示し、タブンネからメガ枠を奪い取った実力派チョココロネ。
B種族値は圧巻の180。無振りでも実数値250をほこり、HB特化メガタブンネとH振りのみのメガヤドランの物理耐久指数は同等である。
特攻もかなり高く無振りでも実数値150である。メガタブンネの特攻は無振りで100なため、1.5倍の数値。つまり、メガタブンネのタイプ一致エコーボイスとメガヤドランのタイプ不一致エコーボイスは同じ火力なのだ。タブンネさん…?
ちなみに無振りメガヤドランメガタブンネ威力200エコーボイスは、特化シャンデラかえんほうしゃより僅かに火力が高い。こう考えるとそれなりの火力である。
物理に強い反面、特殊に対してはあまり強くないので今回はHDに特化させることとなった。
役割はタブンネと同じ。ヒードランに強く、エコーボイスに頼らなくても火力のあるメガタブンネと思ってもらえれば大体あってる。ユキノオーサザンドラなど苦手な相手はタブンネより多いが、得意な相手もタブンネより多い
総じてタブンネより優秀であり満足のいく活躍をしてくれた。
総評:良い〇

ニンフィア   NN:レクイエム
性格:れいせいHC最遅  持ち物:せいれいプレート  特性:フェアリースキン
技:エコーボイス ♰ハイパーボイス♰ みきり でんこうせっか
トリプルバトルの王ニンフィア
特殊耐久、火力ともに高くパーティのメイン火力を担った。
高耐久ポケモンとサポーターが整えた場に颯爽と現れ、破壊の限りを尽くし去っていく大量破壊兵器
エコーボイスよりもハイパーボイスをしていることのほうが多かった。その他メンバーが削った敵をハイパーボイスでまとめて消し飛ばす様は見ていてとても楽しい。
どうしてもハイパーボイスが目立ったが、エコーボイスもそれなりの活躍をしておりメガガルーラニンフィアトリトドンを一撃で倒すなどした。使い勝手は案外悪くなく、威力が低い時はムーンフォース、高い時は無反動はかいこうせんといった感じだった。威力80の時点で威力95のムーンフォースより火力が高くなるのは、さすがにスキン系特性がインチキすぎると思う。
総評:とても良い◎

ニャオニクス   NN:いたずらねこ
性格:おくびょうHS  持ち物:ひかりのねんど  特性:いたずらごころ
技:♰エコーボイス♰ リフレクター ひかりのかべ しんぴのまもり
味方のサポートに徹するあまりいたずらしない猫。間違っても威張ったりしない謙虚さを持っている。
特に語ることはない。ひたすら壁を張るだけの存在。壁を張り終わった後、エコーボイスを打つか交代するかは時と場合によりけり。エコーボイスのおかげで居座る選択をしても置物化しない点はにらみつけるニャオニクスに通ずるものがある。
本当はねこだましを入れたいのだが、モロバレルドーブルを考えるとしんぴのまもりは外せない。
やることは地味だが結構重要な存在であったことは間違いない。
総評:良い〇

ズルズキン   NN:あめがっぱ
性格:なまいきHD最遅⇒のんきHB最遅  持ち物:オボンのみ  特性:いかく
技:ねこだまし はたきおとす けたぐり ♰ほえるorバークアウト
威嚇枠一号。ねこだまし枠でもある。
カポエラーギルガルドに打点を持たず、ハリテヤマ威嚇を持たないためどちらも持ってるズルズキンが採用された。ワイドガードが欲しい場面も結構あったのでこの選択が正しかったかどうかは知らない。
ねこだまし、はたきおとす、バークアウトによるサポート、けたぐりメガガルーラバンギラスヒードランを削る役割をこなし、攻守ともに活躍した。
ほえるはパーティ単位で無理な滅びパや積みまくった相手を流すために入れていたが、汎用性を求めてバークアウトに変更となった。
型がなまいきHDからのんきHBになった理由は、邪知暴虐の王キリキザンを打ち滅ぼすため。
基本的には優秀であったが唯一、気になった点は火力が足らずに置物になっていることがそれなりにあったところ。
総評:良い〇

霊獣ランドロス   NN:おっさん
性格:いじっぱりHA  持ち物:とつげきチョッキ  特性:いかく
技:いわなだれ はたきおとす ♰とんぼがえり♰ ばかぢから
威嚇枠二号。ランドロス枠でもある。
ヒードランギルガルドに強く出るためチョッキを着込んだおっさん。
とんぼがえりでサイクルを回して威嚇をばら撒きまくることが主な役割。ズルズキンと組むことでバンドリを機能停止に追い込むことができる。
まさかのじしん切りランドロス。これにより一致技を一つも持たない謎のアタッカーが誕生した。ニンフィア以外守るを持ってないパーティでじしんを採用するのは無理があった。
普通に強かっただけなので語ることなし。
総評:ただ強い〇(パーティとシナジーがあったわけではないのではあげたくない)

☆基本選出
ニャオニクス ズルズキン ヤドラン
何も考えないときはこれ。とりあえず何とかなる。
ニャオニクス ランドロス ヤドラン
相手にねこだまし持ちがいないときなどに一考。
ニャオニクス ズルズキン ランドロス
相手が相当物理に偏ってるかバンドリのとき。
④それ以外
特別な理由があるとき以外は相当厳しい状況での選出。

☆戦績
旧エコーボイスパ(タブンネ入り)
17戦10勝7敗
新生エコーボイスパ(ヤドラン入り)
11戦9勝2敗
悪くはない戦績。フリーでの結果なのでどこまで信じていいかわからないが、エコーボイスパがそこそこやれることの証明になったらいいな。
旧パーティの7敗のうち4敗は最初にやった4戦。見事に4連敗。
新パーティの2敗のうち1敗はパウワウにやられた。パウワウ怖い。

☆パーティの強みと弱み
強み
ニンフィアがトリル下で安着したときの爆発力。等倍相手なら一撃でもっていく。
・威嚇2枚やハピナス、ヤドランなどの高耐久ポケモンで構成されているから非常に安定している。
ハピナスが特化シャンデラ並みの火力で殴りかかりにいける
弱み
キリキザン
滅びパなどの搦め手で攻めてくる相手
・ギミックパ。初動が遅いためギミックの展開を許してしまう
いわなだれアイアンヘッドなどの怯み。受け寄りのパーティのため仕方がない。

☆感想
一つの技をこれだけ分析してパーティを組んだのは初めてだから楽しかった。特に面白かったのは、4連敗したパーティを変えることなく使い続けていたら勝てるようになっていった点。エコーボイスの秘める無限(ほんとに無限か?)の可能性を感じた。
個人的に耐久型エコーボイスパは完成したと考えているので、エコーボイスパを使いたい方は”開拓済み”の耐久型をお勧めする。
最後に私から言いたいことは一つ

             パウワウには気をつけろ